trialog Partnered with Sony
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trialog summit Alt. Rules

オルタナティブなルール/ルールのオルタナティブ

後編:「自分らしさ」から脱却するために

SESSION 3:酒向萌実×對馬哲平×篠田真貴子
SESSION 4:陳暁 夏代×TAITAN MAN(Dos Monos)×若林恵
MUSIC SESSION:ヤナセジロウ(betcover!!)

2019年9月15日(日)に渋谷ヒカリエ ホールBで開催された、trialog初の1DAYカンファレンス「trialog summit」。「Alt.Rules オルタナティブなルール/ルールのオルタナティブ」をテーマとし、さまざまな世代や職種のクリエイター12人が登壇。「情報」「見た目」「会社」「アイデンティティ」をキーワードに4つのトークセッションを行った。議論は大いに盛り上がり、ライブ動画配信は延べ265万回超の視聴を集めた。

今回は前後編の二部構成で、8時間に及んだtrialog summitの模様をレポート。「情報」「見た目」について話した2つのトークセッションと、trialogを共催するソニーグループの試みを紹介するコーナー「Future Showcase by Sony」を振り返った前編に引き続き、後編では、「会社」「アイデンティティ」を巡って討論したトークセッションと、20歳のシンガーソングライター、ヤナセジロウ(betcover!!)が弾き語りを披露したミュージックセッションの模様をお届けする。

PHOTOGRAPHS BY YURI MANABE
TEXT BY TOSHIYA OGUMA

SESSION 3 Company

ベンチャーと大企業、それぞれの価値観

「Future Showcase by Sony」のあと、休憩を挟んでスタートしたSESSION 3「ほんとうに欲しい会社はなにか?」では、これからの“会社”に求められるものについてディスカッション。ゲストはGoodMorning代表の酒向萌実とソニーの對馬哲平。モデレーターはvol.4以来、2度目のtrialog出演となる篠田真貴子が務めた。

酒向と對馬は、それぞれ異例のスピード昇進を果たしている。1994年生まれの酒向は、2017年より株式会社CAMPFIREに参画。被災地の復興、経済/教育格差、人権問題など、様々な社会課題と向き合うクラウドファンディング『GoodMorning』の立ち上げに携わり、同サービスの事業責任者を経て、2019年4月の事業分社化に伴い新会社の“25歳社長”となった。對馬は1989年生まれ。入社1年目にハイブリッド型スマートウォッチ『wena wrist』のアイデアを提案し、スタートアップの創出と事業運営を支援するプログラム「Sony Startup Acceleration Program(SSAP)」の社内オーディションで優勝。クラウドファンディングを使ったテストマーケティングで国内初の1億円超えを達成して製品化につなげ、新入社員にして“ソニー史上最年少”で統括課長となった。

進行役の篠田は、メガバンクから外資の大企業まで数々の企業をバックオフィスから支えたあと、昨年11月まで(株)ほぼ日の取締役CFOを約10年務めてきた。三者三様の立場で“会社”と接してきたことを踏まえ、篠田は「会社とはGoodか、Badか?」と質問。会場では“Bad”に挙手する観客もいたなかで、酒向と對馬はどちらも“Good”と答えた。

酒向萌実 | MOMI SAKO

1994年2月生まれ、東京出身。ICU卒。2017年1月より株式会社CAMPFIREに参画。ソーシャルグッド特化型クラウドファンディング “GoodMorning”立ち上げメンバーとしてプロジェクトサポートに従事、担当した代表的な事例として、スタディクーポン、日本初の裁判費用クラウドファンディング、緊急災害支援など。事業責任者を経て、2019年4月に事業を分社化、株式会社GoodMorning代表に就任。一人ひとりが連帯し合える社会を目指し、クラウドファンディングを活用した社会課題の解決や認知拡大などに取り組む。

對馬は「学生時代に(『wena wrist』の)アイデアを思いついたとき、何の経験もない中で起業してハードウェアスタートアップを始めるのは難しいと思い、いろんなものを100万台規模で製品化してきたソニーに入社することにしたんです。会社が支援者になってくれました」とエピソードを明かす。一方の酒向は、「体調が悪いときはサポートし合えるし、チームで働けるのがいい。有給休暇のようなありがたい制度も整っているし、“会社員っていいな”というのが本音」と明るく語った。たしかに、“ほんとうに欲しい会社”を考えるうえで、仕事へのバックアップ体制はひとつ大きなポイントだと言えるだろう。

その後、ベンチャー企業と大企業に所属する2人の、それぞれの会社観が浮き彫りになっていく。對馬は「ソニーは11万4400人も社員がいる。そのほとんどが知らない人だし、僕が入社した頃には創業者は既にいなかった。(ベンチャーと比べて)愛社精神が育みづらい環境なのは否めないと思うが、チャンスをくれた会社には感謝しています」と語ったのに対し、酒向は「私がCAMPFIREに入ったときは社員がまだ30人程度で、その前にいた会社もスタートアップだったから社長との距離も近く、自分の思うことが言えた」と対照的な回答。そのあと篠田が、「若い社会人からよくいただく相談」と前置きしたあと、「会社に入ることは“個”を消して大きな仕組みに迎合することなのではないか。それに抵抗があるならフリーランスとして働くしかないのか」と問いかけたのに対し、「私は酒向萌実じゃなくなった瞬間は一瞬もない。会社に何かを奪われたことはなくて、むしろ自分のやりたいことや、そのための資源を得ることができた。会社に居続けるか離れるか、選ぶ選択肢は労働者側の私たちが持っているわけだし、イヤだったら辞めればいい。とりあえず一回、会社員をやってみたらいいと思う」と酒向が答えたくだりも、実体験に基づくがゆえの説得力が感じられた。

對馬哲平|TEPPEI  TSUSHIMA

ソニー株式会社 Startup Acceleration部 wena事業室 統括課長

29歳。入社1年目で社内オーディションを勝ち抜き、wena projectを立ち上げた。同project初の製品であるwena wristはクラウドファンディングで支援額の日本記録を樹立(当時)し、2017年には第二世代のwena wrist pro/active/leatherを発表した。腕時計・ファッションブランド等と協業しながら事業を拡大し、2019年からUK展開を開始。

ライフステージの変化と“これからの会社”

では実際、酒向は大企業を、對馬はベンチャー企業をどんなふうに見ているのか。「制約がないのは魅力的。ただ、僕はもともと大学内のベンチャー企業でバイトしていたけど、そこで自分が作りたいものを作るのは無理だった。ベンチャーは自由そうに見えて、経営資源や事業領域は相当限られていると思う」と對馬が語ると、酒向もこれに同意しながら「スタートアップにしかできないこともあるけど、大企業にしかできないことはもっとあるはず。スタートアップで働くのは文化祭の前日、慌てて自転車で買い出しするような感覚で楽しいんだけど、自転車で行ける範囲でしか買い物ができない。そこで飛行機に乗れる人しか成せないことは絶対ある」と語った。キャリアを選択する際に、大企業とベンチャーのどちらを取るかで悩んだ経験のある人は多いだろう。「大企業=安定」「ベンチャー=仲間と成長」のような紋切り型のイメージを離れたところで、それぞれの魅力とデメリットがあることが三人の対話から見えてきた。

そこから話題は、“キャリアと人生プラン”へと移っていく。酒向はこのように語っていた。「誕生日の翌々日に喫茶店へ呼び出され、いきなり社長にならないかと言われて(笑)。そこで社長をやることのリスクと、やらないと決めたら後悔しそうなことを100個くらいずつ書き出してみて。そこでどうしても怖かったのが、仕事に集中しすぎて子供を産めなくなった数年後、やっぱり産んでおけばよかったと思う日が来るかもしれないことでした」

篠田真貴子|MAKIKO SHINODA

慶應義塾大学経済学部卒、米ペンシルバニア大ウォートン校MBA、ジョンズ・ホプキンス大国際関係論修士。日本長期信用銀行、マッキンゼー、ノバルティス、ネスレを経て、2008年10月に(株)ほぼ日(旧・東京糸井重里事務所、2017年3月JASDAQ上場)に入社。2008年12月より2018年11月まで同社取締役CFO。現在は、充電中。

人生の一大事とやりたい仕事がバッティングしそうになったとき、どうなれば幸福な関係を築けるのだろうか。「いまは仕事と並行しながら子育てのできる会社を作ることが、私の使命だと思っている。自分が悩んだことを、次の世代には残したくない」という酒向の発言は重い。篠田は外資系企業に務めていた頃、忙しくなった合間に妊娠して気まずい思いをしたものの、外国人の上司に「妊娠にいいタイミングなんてないから!」と言われたのが救いになったという。もちろん男性にだって、事故や病気、家族の不幸など、人生が一変する出来事はいつだって起こりうる。個人のライフステージが変動することを前提とし、それを寛容に受け入れてくれる姿勢もまた、“これからの会社”に求めていきたいところだ。フリーランスが激増している今日において、会社との付き合い方を今一度考えさせられるセッションだった。

SESSION 4 Identity

「人それぞれ」が通じなくなった時代背景

長丁場となったtrialog summit、最後のトークセッションは「ほんとうに欲しいアイデンティティはなにか?」がテーマ。日本と中国のバックグラウンドを持ち、双方のカルチャーに寄り添いながらマーケティングやブランディング、エンターテインメントについて発信している陳暁夏代と、海外での活動を経て2019年にブレイクした3人組ヒップホップグループDos Monosのラッパーであり、プランナー/コピーライターという社会人としての顔も持つTAITAN MANがゲストで、若林恵がモデレーターを務めた。

そもそも今日、アイデンティティとはどのように定義されるものなのか。曖昧かつ不安定に揺れ続ける“自己同一性”の扱われ方に対し、2人が実体験を踏まえて疑問を投げかけるところからトークは始まった。「ラップやある種の自己表現が、そのままイコールで本人(自分)と結び付けられて語られる。Dos Monosとしてはナンセンスであろうとすることに重きを置いているのに、リリックの一部だけ抜き取られて、それが僕自身の思想であるかのように語られたりする。本当はラッパーとしての活動は、自分自身の一部でしかないのに」とTAITAN MANが明かすと、陳暁も「仕事上での自己紹介は今どんな仕事やサービスをしてるか話せば十分そうなのに、生い立ちや出身について頻繁に尋ねられる。なぜアイデンティティを出自やバックストーリーと紐づけて求めるようになったのか」と続く。

陳暁夏代 | NATSUYO CHINSHO

日本と中国の背景を持ち、中国にて日本向 け就職活動イベントの立ち上げやコンサルティング会社での 日系企業の進出支援に携わる。2011年より北京・上海・シンガポールにてファッションイ ベントの企画運営を行う。2013年東京に拠点を置き、広告代 理店にて企業のブランディング、商品開発から販促まで幅広く手がけた後、2017年、独立。日中間の企業の課外解決、進出支援、及び様々な企画立案を提供している。

人はそれぞれ様々な側面を持ち合わせており、そのパーソナルな集合体こそが“本来の自分らしさ=アイデンティティ”であるはず。しかし、インターネットが発達した現代では、そこで可視化されている部分だけが切り取られ、限定的な情報がその人の全体であるかのように捉えられてしまう。この傾向について、若林は「SNSがそういう一貫性みたいなものを(人々に)強制している」と分析。陳暁は「表層的なタグだけ見極めることで、この人は自分と共通項があるのか、信用に足る人なのか(情報量が増加したネット社会で)判断するための拠り所にしている」と語り、広告マーケティングの経験を踏まえて「今の日本はカテゴライズの数が少なさすぎるし、その少ない枠のなかで分類して押し込もうとすることで、どこにも当てはまらなかったり消えてしまう人が出てきてしまう」と続けた。

ここでいうカテゴライズとは、ネット用語の“クラスタ”とほぼ同義である。世の中には政治、経済、思想、カルチャー、スポーツなど多種多様なカテゴリーが存在し、そのカテゴリ内でも各人の主義主張や趣味嗜好、経験や知識量などの違いによるグラデーションが存在するものだ。しかし、フィルターバブルが取り沙汰される今日においては、「他人は他人である」という当たり前の事実が受け入れられなくなり、何もかも政治的な言説に回収されてしまうことで、分断ばかり引き起こされているように見える。あるとき陳暁は、Twitter上で選挙にまつわる投稿をしたとき、その内容にフォロワーから「イメージが裏切られた」と言及される。「たった140字足らずの投稿で、知り合いでもないのにその人を判断して、意見の違う人を否定したり嫌いになったりする」と振り返った。

TAITAN MAN (Dos Monos)

1993年生まれ。3人組ヒップホップグループDos Monosのラッパーとして活動中。2017年、初の海外ライブとなるソウル公演やSUMMER SONICなどの出演を経て、2018年に日本人として初めてアメリカ・LAのレーベル「Deathbomb Arc」と契約。その後もフランスのフェス『La Magnifique Society』、上海のフェス『SH△MP』等に出演するなど、越境的な活動を展開。ラッパーのかたわら、プランナー/コピーライターとしても活動。

アイデンティティは変わってもいい

音楽ジャーナリストとしても活動する若林は、「好きなミュージシャンがTwitterとかで政治へのスタンスを語ることで、音楽が以前より聴きづらくなってきた」と戸惑いを明かす。もちろん、音楽に政治を持ち込むこと自体は、むしろポジティブな動きとして歓迎されるべきだろう。ここで若林が不安視しているのは、TAITAN MANも「最近は選挙のたび、全人類が一家言もって然るべきみたいなヤバイ空気がある」と語っていたように、「誰もがそうしないとおかしい」という同調圧力だ。

そして、質問コーナーのなかで若林は、「アイデンティティという曖昧なものに縛られていること自体、実は罠なのではないか」と切り出す。「自分らしさとは何か? 会社の本質とは何か? メディアとは、見た目とは……そういう本質論をしても、神学論争のようにしかならない。その思考回路から僕らは脱却しなければいけないのではないか。それが実は、今日話したいテーマだった」──窮屈な二項対立に押し込められがちな時代に、そのどちらでもない“オルタナティブ”を見つけることで、アイデンティティの困難を乗り越えられるかもしれない。この若林による見立てを軸に、トーク終盤は展開していった。

若林恵 | KEI WAKABAYASHI

1971年生まれ。編集者。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。

まずTAITAN MANは、「自分の言葉にバーコード(商品価値)をつけたいんだったら、僕が米軍基地の隣で育ったことや、貧乏だった経験なんかをリリックにすればもっと共感を集められるかもしれない。でも、僕はそれをしたくない。Dos Monosは僕にとってのユートピアだから、言語を使う場所としてピュアでありたい」とオルタナティブなラップ論を語ったあと、安易なカテゴライズからの“はみ出し者”に向けて「僕はモルモット。自分みたいな変なやつが存在することで、世の中からこぼれちゃう人、昔の俺みたいなヤツに届いたらいいなと思っている」とメッセージを送った。

さらに陳暁も、国籍から仕事まで様々なレイヤーで構成されている自身のあり方を「カテゴライズされたくない」とし、「私を“n1”として存在を示すことで、カテゴライズの拡張を提示している。“n1”がたくさん増えることで、“こういう人もいるしな”と人々の記憶に刻まれ、世の中の許容範囲も広がっていく。そのために強く生きている」とその意図を説明した。

このSESSION 4の対話は、SESSION 1で上出が「日本ではあまりにも“幸せ”が定型化されている」と問題視していたこと、SESSION 2でラブリが「(SNSの言葉を)自分には関係ないって思える勇気が大事」と語っていたこと、SESSION 3で篠田が「妊娠にいいタイミングなんてないから!」と背中を押されたエピソードとも繋がっている。陳暁が「人は成長していくなかで矛盾も発生するし、意見や考え方なんて毎日変わるのがリアル。好きだった彼氏とケンカしたら嫌いになった、みたいなのと一緒」と語っていたように、自分や他人のあり方について寛容に向き合えるようになったら、未来はより過ごしやすいものになるはずだ。

MUSIC SESSION

ヤナセジロウ(betcover!!)、無限の可能性を秘めた歌声

trialog summitを締め括るミュージックセッションでは、ソロプロジェクトbetcover!!の首謀者である1999年生まれのシンガー・ソングライター、ヤナセジロウが登場。次代を担うホープとして数年前から注目を集め、今年7月にメジャーデビュー作となるアルバム『中学生』を発表した彼が、ギター弾き語りによるスペシャルパフォーマンスを披露した。

ライブ前のトークで、若林にtrialog summitの感想を求められたヤナセは、「僕は横文字がわからなくて、頭が良さそうな言葉は苦手」と笑いながら答えた。2016年に高校を半期で中退した彼は、その若さに反してパソコンも苦手で、過去のインタビューでも自分のことを“ちょっと古い人間”と表現している。「僕は絵本が大好き。言葉数が少なく、子供にわかるような言葉で説明できてるのが、そういうのが一番頭がいいと思う」と語っていたが、そんな人物がミュージシャンとしてこの時代に活躍することもまた、“オルタナティブ”を体現している。

ヤナセジロウ(betcover!!)

betcover!!は1999年生まれ多摩育ちのヤナセジロウによるソロプロジェクト。小学5年でギターを手に、中学で曲づくりを始め、2016年本格的に活動をスタートするやいなやロッキングオン主催「RO69JACK for COUNT DOWN JAPAN」でグランプリを獲得。2017年1st EP「high school!!ep」ではスペースシャワーTVのヘビーローテーションなど注目新人として各所で支持を集める。2019年7月にはメジャー1st AL「中学生」をリリース。祈りと吐き気に満ちた抒情詩は、年齢を問わず真っ向から人生に対峙する人々の心に浸食中。悩める天才が語り継がれる存在になる日は近い。

アルバム『中学生』はダブ、パンク、フォークを自己流に消化した、ユニークな音像が絶賛された。同作のリリースイベントとして、今年8月に東京・渋谷WWWで開催されたワンマン公演では、自身を含むスリーピース編成のバンドで登場。荒々しい轟音を纏ったアンサンブルで観客を圧倒している。あのときとは対照的に、この日はシンプルな歌の強さが際立っていた。彼はステージの真ん中にぽつんと腰をおろすと、「betcover!!を誰も知らないみたいなんで……聴けよ!」と大きな声で呼びかけ、昨年リリースのセカンドEP『サンダーボルトチェーンソー』のリード曲「平和の大使」を演奏しだす。繊細かつダイナミックな歌声は、たちまちホールいっぱいに響き渡った。

その後も、「異星人」「中学生」など、全4を披露。ノスタルジックな味わいとともに、苛立ちの視線も感じさせるリリックもまた、若いオーディエンスの胸にも刺さったはず。彼はこの先、どのような表現者に成長していくのか。底なしのポテンシャルも垣間見せた、あっという間の30分であった。

WHAT’S “trialog”?

trialogとは、実験的な対話のプラットフォームです。

世の中を分断する「二項対立」から、未来をつくる「三者対話」へ。
trialogは異なる立場の三者が意見を交わす空間をつくり、
「ほんとうに欲しい未来はなにか?」を考えます。

代表を務めるのはblkswn コンテンツ・ディレクターの若林恵。
さらに、ゲームデザイナー/クリエイターの水口哲也が
共同企画者として参加します。ソニーのサポートのもと、
ジャンルや国境を超えた多彩なゲストを迎え入れたイベントを開催し、
対話のためのコミュニティ形成を目指してゆきます。